【上海=鈴木隆弘】中国で、プロサッカーの「杭州緑城」(浙江省杭州)の監督を今季限りで退いた岡田武史氏(57)に対し、チームを率いた2年間の功績をたたえ、「日本サッカーに学ぶべきだ」との意見が相次いでいる。 選手にプロ意識を植え付けて中国のサッカーを変えようとした岡田氏の試みが、代表チームの低迷にいらだつファンの心を捉えたようだ。 中国ではサッカーの人気が非常に高く、岡田氏の退任は注目を集め、テレビ番組で特集も組まれた。上海のファンの男性(26)は「番組を見て、なぜ、中国の代表チームが弱いのか分かったよ」と話した。 浙江省杭州で20日に開かれた退任会見で、岡田氏は中国サッカーの課題が「プロ意識の欠如にある」と指摘した。辛口のコメントに対し、中国メディアの反応は冷静だった。広東紙・羊城晩報は「岡田氏は、日本サッカーに対する心からの敬服を我々から勝ち取った」と評価した。 インターネット上でも、「