決定力を強化すべく迎えられたケンペス。ここまでリーグ最多の9ゴールを挙げ、得点ランキングのトップに立っている 【写真:松岡健三郎/アフロ】 2009年にJ2に降格して以来、ジェフユナイテッド千葉は常にJ1昇格候補に挙げられてきた。しかし、J2初年度の10年は4位に終わると、11年は6位。そして12年は自動昇格の2位まで勝ち点3差の5位でプレーオフに進出し、決勝まで進みながら、レギュラーシーズンでは順位が下だった大分トリニータに0−1で敗れ、J1昇格を逃した。日本リーグ時代から1度も2部に降格したことがなかったこの名門クラブが、J2で4シーズン目を迎えることなど、ほとんど予想できる者はいなかっただろう。周りも、そして自分たちも。 なぜ千葉は昇格できなかったのか。昨季、ガンバ大阪から古巣に復帰し、今季はキャプテンを務めるDF山口智は、その理由を「決定力」とした。「昨季は今年以上に決定的な場面は