日本音楽著作権協会(JASRAC)は、放送分野における著作権使用料の徴収方法を巡り、NHK・民放連との間で新たな算定方式を導入することを盛り込んだ協定を結んだ。JASRACの菅原瑞夫理事長が2015年5月8日に開催した会見で表明したもので、2014年度放送分(2015年度支払分)から新たな算定基準を適用する。 新たな協定は、各放送局に対しJASRAC管理楽曲の使用許諾をまとめて出し、使用料もまとめて徴収する「包括許諾・包括徴収」をベースとしつつ、新たに各放送局が年間に使用した楽曲のうちJASRAC管理楽曲が占める比率を算出。各放送局の売上高の一定比率としていた従来の算定式に、新たにJASRAC管理楽曲の比率も掛け合わせて算出する。JASRAC管理楽曲比率の算出方法などは、NHK・民放連と音楽著作権管理事業者3法人による「5者協議」で今後詰める。 JASRACの放送分野の著作権使用料を巡って