ある日突然、自分の銀行口座に、勤めている会社から70万円が振り込まれていたら、みなさんは何を思うだろうか。これは実際に、オーストラリアのバス運営会社、グレンダ社の社員たちに起こった出来事である。 1925年から三世代に渡って続いた家族経営のグレンダ社は、昨年、同業他社に4億豪ドル(約326億円)で買われ、その歴史に幕を閉じた。そして、社長のケン・グレンダ氏は、「ここまでビジネスを続けてこられたのも社員のおかげだ」という気持ちから、感謝の意を込めて、全社員1800人の銀行口座に総額1500万豪ドル(約12億円)を振り込んだのだ。 突然の出来事に、社員たちはみな衝撃を受けた。自分の口座残高に驚き、何かの間違いではないかと、銀行に問い合わせる人が続出したという。 金額は、平均で8500豪ドル(約70万円)だが、勤続年数によって異なり、多い人で10万豪ドル(約815万円)だった。また、入社してわず