サムソンで発売したGalaxy S2にはユーザーの利便性向上の為に多様な機能が搭載されている。その基本機能の1つが「傾けることで操作する」機能だ。通常は指でなぞって文字やコンテンツを拡大したり、画面をスクロールしたりするが、Galaxy S2は傾けるだけで画面を拡大したり縮小するなどの操作ができる。 報道によれば、この機能をリリースするまでに3年という歳月がかかったという。これは、最近の開発の速度を考えれば遅いと感じるかもしれない。しかし、その多くは、開発作業ではなく、機能を体感するユーザーが実際に満足するかどうかを調査・確認するのに費やしたということである。すなわち、サムスンでは、本当の意味でのユーザーエクスペリエンス(UX : User eXperience)の有効性を重視しているということであろう。 本企画では2回にわたり、このUXをテーマに、今後のソフトウェアのあるべき姿について考