自民党の分裂が始まった。 1996年10月の総選挙。橋本政権の消費税増税方針をめぐって賛否が分かれた。新進党は消費税増税に明確な反対の意向を示した。 結果は自民党が239議席確保したのに対して新進党獲得議席数は156議席にとどまった。橋本龍太郎氏が率いる自民党は社会民主党15議席、新党さきがけ2議席と合わせて政権を維持、消費税大増税へと向かった。 総選挙で橋本政権が勝利した裏側の事情は、1996年9月の民主党結成にあった。小選挙区を中心とする選挙では、第一党に議席が集中する。定員1の選挙区では第二党以下の政党への投票が死票になる。 1996年10月総選挙での比例区得票率を見ると、 自民党 32.76% 社民党 6.38% さきがけ 1.05% 小計 40.19% 新進党 28.04% 民主党 16.10% 小計 44.14% だった。 反自民の投票が新進党と民主党に割れたと考えられる