日本維新の会が3月30日の党大会で策定した綱領に、憲法改正を盛り込んだことをきっかけに、憲法改正論議、とくに第一弾としての96条改正が一気に現実味を帯びてきました。 憲法改正は衆参各院の3分の2以上の賛成で発議されます。現在の参院の勢力では発議は不可能な状況ですが、参院選後は日本維新の会が勢力を大幅に拡大することが予想され、他党議員も含めると96条改正に賛成する議員が3分の2以上になる可能性が高まったためです。 自民、維新両党などは96条の改正について、発議要件を「3分の2」から「2分の1」以上の賛成に緩和することを打ち出しています。憲法改正をめぐっては、9条など他の条文も含めると、憲法改正賛成派の間でもさまざまな意見が出てまとまらない可能性がありますが、96条の改正一点に絞ればまとまることができます。 これを受けて、各党の動きも本格化しました。自民党は参院選前、つまり今国会に96条改正案