記録的豪雨で大きな被害を受けている福岡県朝倉市を支援しようと、福井市の朝倉氏遺跡保存協会は6日、事務所前に募金箱を設置した。 同協会によると、戦国大名の朝倉氏と朝倉市は歴史的なつながりはないという。それでも5日以降、関係を問う電話が相次ぎ、「朝倉市の復興を支援したい」と申し出る人もいたという。 募金箱に「一乗谷朝倉氏遺跡から 記録的豪雨被災地 福岡県朝倉市へ」と書かれた紙を貼り、同遺跡復原町並の南入場口に設置した。当面は約1カ月義援金を募る予定。 遺跡は2004年の福井豪雨で被災し、全国のボランティアの助けで復興した経緯がある。同協会の岸田清会長は「朝倉市の災害映像を見ると、13年前の福井豪雨を思い出す。同じ名前だけに余計に人ごとでないと感じる。被災した人たちは負けずに頑張ってほしい」と話している。