電柱がなぎ倒されるなど大きな被害を受けた住宅街=埼玉県越谷市大杉で2013年9月2日午後5時11分、丸山博撮影 「現実の風景とは思えない」−−。2日午後、竜巻とみられる突風の直撃を受けた越谷市内の住宅街では、電柱が倒れ、屋根瓦は吹き飛び、建物の基礎部分もむき出しになった。自宅の中を突風が通り抜けた越谷市大杉のアルバイト、関根千晴さん(21)はトイレに駆け込んだことで九死に一生を得た。一瞬の判断が、運命の分かれ目となった。 【写真特集】屋根は吹き飛び、電柱倒れ……車、がれきも散乱 突風の爪痕 関根さんは自宅に1人でいた2日午後1時50分ごろ、雷とともに突然あたりが暗くなったため、急いで洗濯物を取り込んだ。その後、窓から外を見ると、向かいの家の屋根の上に竜巻がうずまいていた。「これはまずい」。その瞬間、以前テレビで見た「竜巻の時はトイレに隠れるのが安全」という知識を思い出した。 トイレに駆