2009年11月15日 田中 宇 この記事は「沖縄から覚醒する日本」の続きです。 前回、沖縄のことを書いた後、状況をもう少し知るために沖縄に行って来た。11月8日に沖縄県宜野湾市で開かれた「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民集会」に参加した。翌日は、米軍施設の建設を止める運動が根強く続いている現場である名護市の辺野古(へのこ)と、東村(ひがしそん)の高江に行った。11月8日の県民集会は、米軍海兵隊の普天間基地(普天間飛行場)の移設問題に絡むものだった。今回は、私の沖縄訪問について書こうと思っていたが、いろいろ調べていくと、私個人の経験談を書く前に、書くべき巨視的なことがたくさんあることに気づいた。今回は、普天間基地の問題を中心に、日米同盟の本質について、自分なりに考えたことを書く。 すべての飛行場には、離着陸する飛行機が墜落しても周辺住民を死傷させずにすむよう、滑走路の前後に、畑