エヴェリン・ヴィトマー・シュルンプフ司法相は2月3日、グアンタナモに収容中の中国新疆ウイグル自治区出身の兄弟をスイスに受け入れると発表した。 シュルンプフ司法相は、受け入れに反対する中国と、アメリカへの協力を天秤にかけたのではなく「あくまでスイスの伝統である人道援助の観点から2人の受け入れを決断した」と強調した。 人道を優先 2人のウイグル人兄弟は、グアンタナモに収容されているほかのウイグル民族出身の中国人と同様、アフガニスタンでテロ訓練を行っていたとの疑いでパキスタン軍がアメリカに引き渡したもの。 シュルンプフ司法相は、心理学検査やDNA鑑定まで行い2人の安全性を確認した上で受け入れを決めたと述べた。また、ジュネーブ州が受け入れたウズベキスタン人1人と今回ジュラ州が受け入れるウイグル族中国人2人の合計3人で「スイスはグアンタナモ収容所からの受け入れに終止符を打つ」と明言した。 中国側はア
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