評価 ★★☆ 出てまもない新書。教育こそ国の柱、だったはずなのに最近の日本はその点があやしくなっているという内容。 「はじめに」では、「先端研究やイノベーションの担い手である」博士号取得者が日本では減っているという指摘がなされている。修士課程から博士課程への進学率が、日本では2000年度の17%から2021年度は10%と減っているというのである。博士号取得者の実数も、これほどではないが、減少傾向にある。海外の動向とは逆になっているのだ。人口100万人あたりの博士号取得者は、米国で281人、韓国で312人なのに日本は120人に過ぎず、英国やドイツに比べても少ないという。この数値は本文でもあらためて出てくる。 しかし、である。続く第1章は「変わらない日本の「学校」」と題されている。日本の学校の現状に対する愚痴が各方面の人間により並べられているのだが、通り一遍の発言が多く、特に産業界の人間からの
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