教師の本分とは? 日本の教師は授業以外の雑務に追われている ferrantraite-iStockphoto.com 2013年に経済協力開発機構(OECD)が実施した国際教員指導環境調査(TALIS 2013)で、日本の教員の勤務時間が世界一長いことが分かり注目を集めた。 しかし本当に注目すべきなのは仕事の中身だ。教員は知識や技術を授ける専門職なのに、日本ではまったく別の職務を多く担わされている。特に諸外国から見て奇異に見られかねないのは、部活指導が大きな位置を占めていることだ。 中学校や高等学校の部活は、課外活動(extracurricular activities)の一環であって、正規の授業とは異なる。実施するかどうかは各学校の任意に委ねられ、教員免許を持つ者が指導にあたる必要もないが、日本では指導の大半を教員が担っている。 横軸に中学校教員の総勤務時間、縦軸に課外活動の指導時間をと
![部活指導に時間を食われる日本の教師は「何でも屋」?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cd1d20c8a0a0c9bce7d82dabb165e5019d5b6b75/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fstories%2Fassets_c%2F2015%2F08%2Fmaitaimage20150818-thumb-425x283-79058.jpg)