メルマガ『週刊ビジスタニュース』が休刊の運びとなった。おもしろいメルマガがひとつ消えるわけで、なんとも寂しいかぎりだ。毎回楽しみにしていた山形浩生氏の「山形月報!」は、冒頭で田中秀臣氏の『デフレ不況 日本銀行の大罪』にふれている。 しかし、なんといっても注目は伊藤計劃氏の『虐殺器官』の書評。ちょっと辛口で、内容に関する不満をいろいろと書きつらねているのだけれども、これは期待の裏返しといった感が強い。うーむ。私なんぞはジョン・ポールの動機づけに感心して、「そ、そうだったのかー」と興奮してしまったクチなのだが。まあ、単に変なミステリの読みすぎなのかもしれない。でも私はああいう風呂敷の畳みかた、好きです。 ところで、ひとつ見逃せないくだりがある。ちょっと引用させていただこう。 なんだかぼくのウェブサイトを切り貼りすると、この小説の元型ができちゃいそう。むろん、著者がぼくのウェブなどを読んでいたと