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ブックマーク / originalnews.nico (7)

  • 最強CPU将棋ソフト『水匠』VS最強GPU将棋ソフト『dlshogi』長時間マッチ観戦記 第一譜『水匠』杉村達也の挑戦

    取材・文/白鳥士郎 「……まさか?」 『水匠』開発者・杉村達也は、自身の開発した将棋ソフトの読み筋にその文字を見つけた瞬間、血の気が引いていくのを感じた。 『それ』が存在することを、杉村は事前に知ってはいた。 同時に、極めて再現性が低いということも知っていた。ある棋士はその出現率を「2年で3~4回」と語っていたのだから……。 『それ』について、『やねうら王』の開発者である磯崎元洋(やねうらおのペンネームで知られる)もやはり「再現性がない」という理由で、大して取り合ってくれなかった。 つまり、いつ出るかわからないし、出る確率も極めて低いということである。 しかしそれが今、水匠の読み筋の中にはっきりと出現していた。 「え!? こ、ここで出るのか……」 しかも『それ』が出たのは、水匠だけではなかった。 検討のために別のパソコンを使って走らせていた、別のソフトでも……その『バグ』が出現していたのだ

    最強CPU将棋ソフト『水匠』VS最強GPU将棋ソフト『dlshogi』長時間マッチ観戦記 第一譜『水匠』杉村達也の挑戦
  • 最強の棋士像【流れゆく水のように 豊島将之竜王・叡王インタビュー 第2章】

    取材・文/白鳥士郎 撮影/諏訪景子 豊島将之が将棋をはじめたのは4歳の頃だ。 5歳の時に訪れた関西将棋会館で指導棋士の土井春左右氏と出会い、その才能を見いだされた。土井氏から頼まれて幼い頃の豊島と関西将棋会館の道場で将棋を指したというエピソードは、何人もが語っている。 『短パンの勝負師』。 当時刊行されていた週刊将棋という業界紙は、そんな言葉と共に、大人相手に道場で将棋を指す幼い豊島の写真を掲載した。 7歳でアマ四段、9歳でアマ六段という驚異的な速度で成長すると、その勢いのまま9歳で関西奨励会に入った。 そして16歳でのプロ入り後も所属は関西のまま今に至るのだ。 5歳からずっと、豊島の棋歴は関西将棋会館と共にある。 その関西将棋会館が、2年後に高槻へ移転することになった。 なので今回のインタビューでは、豊島にとって関西将棋会館内の思い出深い場所で写真を撮影しようと考えた。新型コロナの影響で

    最強の棋士像【流れゆく水のように 豊島将之竜王・叡王インタビュー 第2章】
  • なぜ豊島将之は藤井聡太に6連勝したのか?【流れゆく水のように 豊島将之竜王・叡王インタビュー 第1章】

    取材・文/白鳥士郎 撮影/諏訪景子 豊島将之。 将棋界最高位タイトルである竜王。そしてドワンゴが主催した最後の叡王を獲得した、現代最強の棋士の一人。 将棋界で今、最も勢いがあるのは、藤井聡太二冠だろう。 ありとあらゆる記録を更新し続ける天才は、将棋界という枠を超えた有名人でもある。 豊島は、その藤井聡太に6連勝した。デビュー戦から29連勝したことで知られる藤井は、デビューしてから豊島に6連敗していたのだ。 現在、藤井に2勝以上で勝ち越している棋士は、豊島を含め5名しかいない。そのうち4人は1勝差であり、6勝1敗という圧倒的な戦績を残しているのは豊島だけだ。 しかし、豊島と藤井のレーティング(実力を数値化したもの)は拮抗している。数値上、ここまで対戦成績に差が出ることは考えづらいのだが……。 その理由の一端を今回、豊島自身の口から聞くことができた。 あまりにも長くなってしまったので3章構成に

    なぜ豊島将之は藤井聡太に6連勝したのか?【流れゆく水のように 豊島将之竜王・叡王インタビュー 第1章】
  • 藤井二冠の自作PCについて最強将棋ソフト開発者に聞いたらトンデモないことが判明した件

    『初代ポケモン』マサラタウンのジオラマを画用紙で作ってみた! ストップモーションで描かれる表現に「立体なのがなんか感動する」「わくわくする」の声 藤井聡太二冠誕生────その報道に、日全土が熱狂しました。 しかし世間の人々は、将棋のことそんなに詳しく知りません。 だから29連勝の時はべ物のことで盛り上がりました。今はもう閉店してしまった『みろく庵』の出前が、豚キムチ雑炊を運ぶ写真が東京写真記者協会賞を受賞するなど、大手メディアの方々もこぞって飯の話題に飛び付きました。ねえ大手メディアくん……もっと将棋のこと報じよ? ネット上でも、藤井四段(当時)の事の注文について様々な意見が飛び交います。 『中学生が昼飯に千円以上のものを頼むなんて生意気だ』『いやいやプロなんだから投資するのは当然』『あのビリビリやる財布に親近感がわく……』等々。 じゃあ今回は何で盛り上がったのか? それは……パ

    藤井二冠の自作PCについて最強将棋ソフト開発者に聞いたらトンデモないことが判明した件
  • なぜ藤井聡太はフィクションを超えたのか?【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.01】

    6月23日に開幕した第4期叡王戦(主催:ドワンゴ)も予選の全日程を終え、戦トーナメントを戦う全24名の棋士が出揃った。 類まれな能力を持つ彼らも棋士である以前にひとりの人間であることは間違いない。盤上で棋士として、盤外で人として彼らは何を想うのか? ニコニコでは、戦トーナメント開幕までの期間、ライトノベル『りゅうおうのおしごと!』作者である白鳥士郎氏による戦出場棋士へのインタビュー記事を掲載。 「あなたはなぜ……?」 白鳥氏は彼らに問いかけた。 叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー 『なぜ藤井聡太はフィクションを超えたのか?』 ラノベ作家が4年間苦労して出版に漕ぎ着けた「ぼくがかんがえた、さいきょうのしょうぎラノベ」の設定を事もあろうかアニメ放送のタイミングで超えてくる「藤 井 聡 太 」の四文字がパワーワードすぎてつらい#りゅうおうのおしごと — 白鳥士郎 (@nankagu

    なぜ藤井聡太はフィクションを超えたのか?【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.01】
  • 「まどマギ」ほむほむのルーツは80年代にあり!? “ジャパニメーション”の歴史を「パーツの描かれ方」で振り返る【語り手:マンガ家・山田玲司氏】

    バカボンのパパが“虚無”で、シータが“母性”!? 『Bバージン』、「絶望に効くクスリ」シリーズの作家として知られる、マンガ家・山田玲司氏(@yamadareiji)によるニコニコ生放送「山田玲司のニコ論壇時評」が放送されました。 今回の放送は「パーツの描かれ方」の系譜を切り口に、手塚治虫、ディズニーから『けものフレンズ』まで、“アニメ絵”の歴史を一気に振り返るという大変興味深い内容に。 長大な“ジャパニメーション”の歴史に興味のある方は必見です。 画面左から、山田玲司氏、しみちゃん氏、乙君氏―人気記事― 「これ誰が喜ぶんだ?」NHKアニメ100周年記念ランキング。『エヴァ』も『ナウシカ』も『ガンダム』も不在の事態に疑問の声 現役漫画家が答える「人気漫画を実写映画化すると失敗する3つの理由」って? 山田氏、テンション高めに講義開始山田: やるか! 乙君: どこから。 山田: ぶっちゃけね!

    「まどマギ」ほむほむのルーツは80年代にあり!? “ジャパニメーション”の歴史を「パーツの描かれ方」で振り返る【語り手:マンガ家・山田玲司氏】
  • 『AKIRA』『Dr.スランプ』が起こした革命とは? 「パーツの描かれ方」で振り返る“ジャパニメーション”の歴史【語り手:マンガ家・山田玲司氏】

    乙君: うんうんうん。 山田: で、「どこまでも限りなく~♪」なわけじゃないですか(笑)。 一同: (笑)。 山田: そんな人たちはモリモリ、盛っていく方向で、キラッキラになっていくわけですよ。『少女革命ウテナ』なんか典型的にそうで、『ウテナ』から劇場版の『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』に至って、バロックの系譜で言うと、多分ピークになるんじゃない? 乙君: ああ。 山田: 一方で、「週刊少年ジャンプ」で起こっていた“ひそかなクール化”というのがあって。 乙君: クール化? 山田: そう。男たちのバトルとか、熱い友情とかをやっているのに、俺は目がどうも「虚無」に感じてしまうわけだよ。「ドラゴンボール」とかもそうで、なんで瞳に光が入らねえんだ?っていう。【※】 ※放送の前半では、虚無を“テン目”で表現する系譜があったと山田氏は言及。瞳をあえて描きこまないことで、ある種の情念の発生を避け

    『AKIRA』『Dr.スランプ』が起こした革命とは? 「パーツの描かれ方」で振り返る“ジャパニメーション”の歴史【語り手:マンガ家・山田玲司氏】
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