パンを食べてハイになるって話かい? イースト、それはパンやビール作りに欠かすことのできない微生物。そのイーストが、今、ちょっと別の方面にも活躍の場を広げようとしています。スタンフォード大学の研究チームが、イーストを使ってただのお砂糖をオピオイド性ドラッグに変えてしまうというバイオハック(と言っていいものかどうか…)を生み出しました。 昨年、イーストをテバイン(オピオイド系アルカロイドの一種。モルヒネ、オキシコドン、アヘンに変化可能)の先駆体へと変化させられることを発表した生物エンジニアのChristina Smolke氏。今回は、23個の遺伝子をいじることで、微生物によってテバインと鎮痛剤であるヒドロコドンを生み出せることを発表しました。ニューヨーク・タイムズ紙にSmolke氏自らが語ったところによると、これは「イーストの遺伝子設計において、最も複雑な化学合成」なんだとか。 この化学合成、