マイナ保険証の本人確認を医療機関のカードリーダーによる「顔認証」でする際、別人が本人と認証されたケースが、千葉県のクリニックなど計3件あったことが、全国保険医団体連合会(保団連)の調査で分かった。京都府では、娘のカードを使った親が顔認証できたという。 東京、千葉、京都の各保険医協会から報告があった。21日に都内で会見した保団連幹部によると、千葉県のクリニックでは、カードリーダーの顔認証ができない状態が続き、休診日にスタッフの1人がマイナ保険証をセットし、別のスタッフが顔をカメラに向けると認証されたという。 この不具合はオンラインによる保険資格の確認が義務化された4月以降に起きており、クリニックでは受付に「顔認証はできません」と張り紙を掲示。マイナ保険証持参の場合は暗証番号の入力を促し、番号が分からなければ従来の保険証で確認しているという。