首都の選挙であるにもかかわらず、注目度の高い都知事選挙や国政選挙と比べて都議会議員の選挙はこれまであまり注目されてきませんでした。 メディアが東京都の政治事情――東京が抱えるローカルな政治問題に注目してこなかったことは、東京都庁という官僚機構の肥大化と、政治的な空洞状態を生み出しました。その帰結として、新国立競技場問題や、五輪会場問題、豊洲市場移転問題が生み出されたとも言えるでしょう。 そんな中、昨年7月の都知事選で勝利を収めた小池百合子都知事は、東京都が抱えていたさまざまな不透明な行政決定プロセスに光を当てることで注目を集め、巧みなメディア戦略もあいまって、一気に支持を集めました。 高い人気を集める中、2017年1月には小池都知事を支援する政治団体『都民ファーストの会』が地域政党活動を開始。48名の都議選公認候補を立て、今回の都議選の台風の目になると言われています。 その一方で高い小池人