──今回のアルバムは企画モノでありながら、今の電気グルーヴの実力をすごく感じさせるアルバムだなと思いました。「力まずに軽く振ってホームラン」と言うか。 石野卓球 このアルバムは作曲に30年間かけたようなものだから、そりゃいいに決まってますよね(笑)。まあ新曲も少しありますけど、メインはこれまでの曲のアレンジだから、作曲っていう作業はほとんどなかったんで。 ──意外とアニバーサリーの企画はきっちりやってますよね。電気グルーヴって。 石野 20周年で「20」、25周年で「25」を出したのに、30周年で何も出さなかったらお客さんが変に思うじゃないですか。ウチらは不仲説が根強く流れてるので(笑)、それを払拭するためにも出さなきゃいけなかった。だからもう次のアルバムがほぼできてるのに、先にこっちを出したんですよ。 ウルトラの瀧 「20」も「25」もそうだったけど、アニバーサリーのときって、いつもでき
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