全国映画館で絶賛公開中の『シン・仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎、脚本・監督・庵野秀明)。本作の監督を務めた庵野秀明氏は、小学生だったころに初代『仮面ライダー』を見て夢中になった一人だ。 だが庵野氏は「盛り上がっていたのは『仮面ライダーV3』の途中くらいまで」で、それ以降はだんだん離れていった」。その経験も踏まえ、大人も楽しめる作品として企画したのが『シン・仮面ライダー』だと庵野氏はいう。 初代の東映・生田スタジオ所長内田有作氏をはじめ、『仮面ライダー』関係者のドラマを描く書籍『「仮面」に魅せられた男たち』(牧村康正著、講談社)から、庵野氏のインタビュー箇所を抜粋・再編集してお届けする。 中1くらいで子供番組から離れるのが常道 『仮面ライダー』シリーズがロングランになるにしたがい、視聴者の評価も様々にわかれてくるのは自然な現象である。 庵野秀明と出渕裕はこう見ていたという。 「『仮面ライ