安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、無職山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が「20年ほど前から報復を考えていた。宗教団体に打撃を与えたかった」と供述していることが14日、捜査関係者への取材で分かった。 【動画】安倍元首相と山上徹也容疑者とみられる男 山上容疑者は「母親が多額の献金で破産し、家庭が崩壊した」と話しており、捜査関係者によると、献金額は1億円近くに上るとみられるという。 事件は15日で発生から1週間。山上容疑者は昨年から1年以上かけて銃や弾丸の試作を繰り返したとみられ、奈良県警は供述の裏付けを進めるとともに、銃撃に至る経緯を調べている。 宗教団体は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)。旧統一教会側は、2002年ごろ母親が経済的に破綻状態となり、献金のうち計5千万円は返金したと説明している。 捜査関係者によると、山上容疑者は当時から旧統一教会への恨みを抱