将来、自伝か伝記が書かれるかもしれない(?)夏目房之介。もうじき、新しい著書が出る予定だそうで、楽しみですね。彼が自称するマンガコラムニストという言葉には、マンガ「のことを」書くコラムニストと、マンガ「で」書くコラムニストというダブルミーニングでしょうが、最近すっかり文章の人になってしまって、たまにTVで彼の描いたマンガを見ると(漱石の番組とか)ほっとします。 わたしは夏目房之介のいい読者だったと自分では思ってます。なんせ週刊朝日の10年以上の連載中、ほとんど雑誌で読んでましたから(実はわたしが買ってたわけじゃなくて、実用書以外まったく本を読まないウチの親父が、唯一買ってた雑誌が週刊朝日だったんですね)。というわけで、新作評論を読む前に、夏目房之介の足跡を整理しておきましょう。同時代読者のひとりが彼をこう見ていた、というサンプルとしてお読みください。 ○「デキゴトロジー」と「學問」 「デキ
![夏目房之介:マンガコラムニストの誕生(その1) - 漫棚通信ブログ版](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8b06ec851f876389863f385c6d05983860ac94d1/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fmandanatsusin.cocolog-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)