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猫はかわいい。お日様のにおいがする毛、りりしい目、ぷにぷにの肉球。ごろごろと喉を鳴らしながらすり寄って来たかと思えば、プイッとそっぽを向いたり、気まぐれなところもたまらない――。京都で暮らす猫を紹介するシリーズ、第1回は小さな盆栽店に住む美しい黒猫「千代丸」に会ってきました。 ■ 盆栽店を営む猫好きの店主 「ふくわか洞 盆栽店」は、春は梅、秋は紅葉が美しい北野天満宮から、南西へ10分ほど歩いた閑静な住宅地の中にあります。京都らしい町家の軒先に、鮮やかな緑の盆栽たちが並びます。 ちりんちりんと、首輪に付いた鈴を鳴らしながら出迎えてくれるのは、黒猫の千代丸。1歳の女の子です。 店主の工藤誠さんは、もともとはサラリーマン。まったく興味がなかった植物の世界に足を踏み入れたのは、ルームシェアをしていた同居人の一言がきっかけでした。 「同居人が花を育てていて、不在のときは僕が世話をしていたんです。そし
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