今回は長野県小諸市(こもろし)のお宮、お寺を訪ねます。 小諸市は、長野県の東側に位置し、 北側の県境の向こうが群馬県吾妻郡嬬恋村、 南隣が佐久市です。 市は雄大な浅間山の南斜面に広がり、 市の中央部を千曲川が流れる詩情豊かな高原の町です。 中山道、北国街道、甲州街道の交わる交通の要所として城下町が形成され、 小諸藩の城下町として栄えました。 小諸城は、武田信玄のころ山本勘助らにより現在の縄張りとし、 豊臣秀吉天下統一のとき小諸城主となった 仙石秀久により完成された城でした。 小諸なる古城のほとり・・・で始まる 島崎藤村の詩、千曲川旅情の歌の小諸城址は、 「懐古園」として、四季折々の風情が楽しめる公園となっています。 筆者も、 雲の流れを追いながら田園を抜け、千曲川沿にお宮、お寺を訪ねます。 それでは最初に、 崖の上に立てば、眼下に浅間山麓の雄大な風景がひろがる、 憧れの、布引観音から。 千