◇病院を運営するJA岐阜厚生連を相手取り 岐阜県瑞浪市の病院に勤めていた鈴田潤さん(当時26歳)が自殺したのは、長時間労働でうつ病を発症したためだとして、両親が21日、病院を運営するJAグループの県厚生農業協同組合連合会(JA岐阜厚生連)に約9000万円の損害賠償を求め岐阜地裁に提訴した。 国体強化指定選手だった鈴田さんは長崎県出身。大学卒業後、JA岐阜厚生連に就職。岐阜で2012年にあった国体のライフル射撃で優勝した。 訴状によると、鈴田さんは13年から瑞浪市の東濃厚生病院に勤め、救急外来の対応など長時間働かされた。当直明けから翌日深夜まで連続39時間近く勤めた日もあった。うつ病を発症し、14年1月に自殺しているのが見つかった。病院側が安全配慮義務を怠ったと訴えている。 多治見労働基準監督署は自殺を労働災害と認定している。 父俊信さん(64)は「責任の所在を明確にし、それ相応の責任を取っ