編集部から:本連載では、IT業界にさまざまな形で携わる魅力的な人物を1人ずつ取り上げ、本人の口から直接語られたいままでのターニングポイントを何回かに分けて紹介していく。前回までは、宇陀氏がIBMの営業で好成績を上げて課長になったところまでを取り上げた。今回、初めて読む方は、ぜひ最初から読み直してほしい。 日本IBMの大阪事業所で、営業マンとしてトップの成績を上げ、30歳という異例の若さで営業課長に昇進した宇陀氏。当時を振り返り、同氏は「とにかくお客さんに鍛えてもらった」と繰り返し言う。それも、ただ単に営業の現場で荒波に揉まれたという意味だけではないらしい。 「IBMの良さの1つに、“若いときからお客さんのトップに会わせてもらえる”という点があるんです。もちろん、単独で会えるわけではなくて、基本的にはIBMの役員なり社長が会いにいくんだけど、そこに現場の担当営業や課長を同席させるようなことを