面白いほど、つながる。 これが「和」の力なのだろうか。打ちだしたら止まらない、今季の千葉ロッテ打線である。 3割打者5人を擁するチーム打率、そして四球数73というリーグダントツの数字(4月11日現在)もさることながら、特筆すべきは数字には表れない集中打。一度調子に乗ったら最後、これがまた、よくつながるのだ。 「誰かが駄目な時は他がカバーする。全員でやっているのが伝わってくる」 19安打すべてが単打で勝利した4日のオリックス戦後に西村監督が言うように、今年のマリーンズ打線は、チーム全体につなぎの意識が浸透しているように見える。 今年1月。西村マリーンズの船出は「和」というチームスローガンを掲げるところからはじまった。バレンタイン体制からの脱却を意味する「洋」から「和」への意。そしてもうひとつ西村監督には大きな願いがあった。 「昨年はみんなが違う方向を向いているのを感じた。今年は現場、フロント