友人、知人宅を訪ねる際、相手の顔を思い浮かべながら手みやげを選ぶのは楽しいもの。だが、訪ねる相手との関係によっては、何を選ぶべきか頭を悩ませてしまうこともあるだろう。そんな時に頼りになるのが、江戸の粋を感じさせる、品のあるおもたせだ。さり気ない洒落っ気のある品々は、目上の人から気の置けない友人まで、持参して喜ばれること請け合い。ここでは、老舗の甘味や佃煮、思わず自分用にも購入したくなる名店の寿司折りなど、東京のイーストエリアで手に入る“粋なおもたせ”を紹介する。 浅草 小桜 『ゆめじ』 浅草寺の北側、“浅草の奥座敷”観音裏に構える、かりんとうの専門店。“東京三大かりんとう”に数えられる同店のかりんとうは、細身の形と上品な甘さが特徴。桜吹雪の描かれた茶巾袋入りの『ゆめじ』は、気取らないが華のある手みやげに丁度いい。 『小桜』の詳しい情報はこちら 小川町 竹むら
幼い頃、街中にそびえ立つお城を見て、不思議に思った読者の方も多いのではないだろうか。年齢を重ねるにつれ、あのお城がラブホテルだったことを知り、その後、自らも利用するようになる。今ではすっかり、あのお城を見なくなってしまったが……。 そんな日本の性愛空間について、連れ込み旅館からモーテル、そして現在のラブホテルまでを豊富な資料と共に考察したのが『性愛空間の文化史』(ミネルヴァ書房)だ。著者の金益見氏に、1970年代以降から現在までのラブホテルの流れを中心に話を聞いた。 ――ラブホテルに興味を持ったのはなぜですか? 金益見氏(以下、金) 小学生の時、テレビドラマで殺人事件の現場として描かれていたのがラブホテルで、その時、初めてラブホテルを認識しました。中高生になると、「ベッドの下に死体がある」とか「注射器が置いてある」といった、危険なイメージの噂を耳にするようになりました。ですから、ラブホテル
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