休日出勤やサービス残業、暴力は当たり前のブラック企業で働いていた筆者が語る、想像を超えるグアム社員旅行体験談。強制的にパワハラ上司がついてくる、あまりにも行きたくないグアムで何が起こったのか。最後に果たされた「復讐」とは。 序章 「グアムでもお前らは俺の道具だからな、ハハハハ」 菅原課長の下卑た笑いがフロアに響く。僕たちは肩を震わせ、うつむいていた。 僕が新卒で入社した最初の会社は、パワハラ、セクハラ、残業、早出、休日出勤、時には暴力まで行われる、非常にエキサイティングな職場だった。 菅原課長はその会社の悪い部分を抽出して人の形にしたモノみたいな存在だ。 とても太っており、常に怒鳴り散らし、部下の事を「道具」と呼び、クレームやミスを部下に押し付ける。いきなり飲み屋に部下を連れて行き、レモンサワーを30杯注文し、「全部飲むまで帰るなよ」とだけ言い残し、金も払わず帰る。フロアの全員から「死なね