渋谷の道玄坂を登りきったころ、神泉駅に近い場所に、fabcafeという一風変わったカフェがある。店内には3Dプリンター、UVプリンター、レーザーカッター。店内には、見慣れない機械が並ぶ。そう、ここはものづくりができるカフェだ。 それでいてドリンクや料理にも手を抜いていないのがfabcafeのいいところで、コーヒーの苦手な(正確には、一部のコーヒーしか身体が受けつけてくれない)わたしも、ここのコーヒーはおいしく飲み干すことができる。 そんなfabcafeを、わたしはものづくりをする人間としても、いちカフェ好きとしても、食べ物好きとしても好んでいたわけだが、ここに凄腕のパティシエがいるのを知ったのは2016年の2月のことだ。わたしの大好きなチョコレートのパフェが出ていた。おそらくは彼女、パティシエールsrecette氏の3作品目だったであろう。『魅惑のチョコレートパフェ』と名付けられたそれは、
![パフェ職人srecette氏の『TATIN』を食して〜パフェの物語性とともに〜|嘉手川瑞姫](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c248159d9eb5232f833fefe44334cf19d5aa5b8b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F10572730%2Frectangle_large_type_2_0c2a6f60b0efdf20b9ec30e0b98cd971.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)