かつて「はてな村」というコミュニティがあった。 多くの住民はおとなしく、平和で穏やかな日々を送っていたが、一部の住民はインターネット戦闘民族として常に息を潜めていた。わずかでも隙を見せたものを見つけては手斧を振り下ろす、追随したイナゴが死体を食い散らかす、そんな日々が何年も続いていた。 そんな村のなかでよめたん管理人の染井は善良な村人側に属しており、人畜無害の生物の評判であった。 いや、評判というよりも認識をされていなかった。そう記録には記されている。 強いて上げれば日々壁に話し続けている狂人という程度の評価で留まっていた。しかし、レーシック手術後から野生に捨てられた染井は一部の村民とはまた別種の狂気を宿すこととなり、一部の住民の観測対象として何年もの間、彷徨っていたようである。 今日はごく一部だが、野生の染井に襲われたときの対処法を紹介しようと思う。少しでも誰かの役に立てば幸いである。