今年6月。日本テレビのnews every.で、ある企画が放送された。タイトルは「性別適合ケアの禁止は“命に関わる問題” 16歳のトランスジェンダー」。アメリカでトランスジェンダーの権利を制限する動きが強まっていることを描いた5分ほどのVTRだ。 企画の主人公は、生まれた時の体の性別が男性で、女性として暮らしているギャビー・スミスさん(16)。ギャビーさんの住むアイオワ州は、性別適合ケアは若者へ及ぼす影響がわかっていないとして、18歳未満の性別適合ケアを法律で禁止した。 一方、トランスジェンダーの若者の5人に1人が自殺を試みたことがあるというデータもあるため、アメリカの主要な医療団体は、性別適合ケアの禁止は「命に関わる問題」だと指摘している。 この企画の放送にあたり、ギャビーさんを取材した国際部とnews every.は、ひとつの難題にぶちあたることになる。それは… ■トランスジェンダーの
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