3月初めから経団連に加入する企業の採用説明会が始まった。だが、実際の就職戦線は前倒し気味に進んでおり、日本経済新聞社が2月末に就活生100人にアンケートしたところ、「内定(内々定)をもらっている」と答えた人は18%、「内定はないが、選考中の会社がある」という人は26%に達した。人生の岐路に立つ学生はもちろんだが、優秀な学生を囲い込みたい企業の人事部にとっても、気の抜けない季節が続くだろう。ところでどんな企業が採用戦線で有利になるのだろうか。人事コンサルタント、コーン・フェリーの岡部雅仁クライアント・ディレクターは「転職者向けの企業情報口コミサイトは就活生の半数が利用しており、重要性が増している」と指摘する。例えば大手の一つ、ヴォーカーズ(東京・渋谷)のサイトで、カルロス・ゴーン元会長の事件に揺れる日産自動車の評判をのぞいてみよう。「技術系は慢性的な工数不足。業務手順などが毎年変動していて、