この頃、描いても描いても納得いかない。こういう時期って数年に一度巡ってくるんだけど、悲観はしていなくて、自分の眼が成長しているのだと思っている。 あれもこれも描きたくてうずうずする。 今までみていたものの良さが更にみえたり、また逆に甘さをみたり…。 「手と眼は一生おいかけっこじゃなきゃ駄目だよ」とは、学生時代の恩師の言だ。テクニックが眼を超えてしまった時が、芸術家にとっては致命傷になるのかもしれない。 絵だけでなく、ファッションやらインテリアやらでよくセンスがあるからとかないからとかきくけど、センスってつまり視覚情報をどれだけとらえて、そこからどう取捨選択するかということ。 創る場合は脳内で造形や色彩を取捨選択していくのだろう。 何でこういう構図にしたかとか、ここにこの色ってどうきめてるのか、とか質問されることがあるのだけれど、私はだいたい頭にパッと絵が浮かぶ。普段から好き嫌いや良し悪しを