多忙。気がつくとお昼になる。たぼーもありがたいといわねばならぬ立場でもあるが、何かが抜け落ちてしまわぬか置き忘れてはいまいかとそこはかとない不安が拭えぬ。 仕事が沢山あれば、それなりの充足感みたいなものは得られる。得られはするがそこが果たしてどこへ繫がるのか、ぬるま湯に甘んじていないかと、反省する機会が減ることはいかがなものか。 止まれぬ回遊魚のような生活は案外楽なものだが、ただ振り返ることが怖くてあえて前だけを見、ただ風景だけが進みゆくいうのも、味気ないものではないか。やり過ごすことと前へ進むということは明らかに違うが、形だけはずいぶん似ている。 腹の底から笑える日がひとつあれば、翌日にはそこはかとなく虚しさを感じてしまうのも人の営み。なにもせずに飯だけ食らう石のように黙然としていても、ふいに急激な変化が生じてくるのもまた人の営み。忘れたことすら忘れて過ごすのもこれまた人の営み。 四季な