2012/5/109:0 平均年収260万から”儲かる漁業”への転換を実現せよ―勝川俊雄氏が語る”日本漁業復活の方程式” 放置され続けてきた”焼畑のような”日本漁業の問題点 ―まず、日本の漁業の現状について教えてください。 勝川俊雄氏(以下、勝川氏) 漁業者の人口はピーク時の100万人から、現在は20万人まで減少しています。また、その半分は60歳以上なんです。漁業の衰退は昨日今日に始まったわけではなく、1970年代からほとんど新規加入ができていない。外部からの参入障壁は高い上に、中では跡継ぎが育たない。縮小再生産すらできずに、産業がどんどん衰退しています。何十年にも渡って、そうした状況が放置されてきた結果が、今日の漁業者の高齢化であり、衰退です。 漁業者が減少した原因は、漁業で生活していくことが困難である、つまり魚を獲って生計を建てていくことが現状だと難しいことが原因です。沿岸漁業の場合、