「竹取物語」を題材にした新作を製作中の高畑勲[映画.com ニュース] アニメーション映画監督の高畑勲が9月2日、東京・江東区の東京都現代美術館で「フレデリック・バック展」の開催記念トークショーに、女優の竹下景子、工芸家の稲本正とともに出席した。バック氏は人間と自然とのかかわりや環境問題などのメッセージを込めた物語を描き続けるカナダのアニメーション作家。高畑監督は同展の開催に「大震災や原発の問題を抱える今こそ、時宜にかなっている」。現在は、「竹取物語」を題材にした新作を製作中だが「完成はまだまだ……。あと2年くらい先になりそう」と明かした。 バック氏の展覧会としては世界最大規模となる同展。1920年代から現在までに描かれた原画、スケッチ、コンセプトアートなど約1000点を通して、バック氏の波乱万丈の人生をたどる。高畑監督は、約30年前に出合ったバック氏の作風を参考に「ホーホケキョ・となりの
“世界のハヤオ・ミヤザキ”の息子として突如アニメーションの世界に登場し、2006年に初監督映画『ゲド戦記』を世に問うた宮崎吾朗。それまでのスタジオジブリの世界観とはかけ離れた哲学的な内容に、難解な物語と受け取った人も多かったのではないかと思うのだが……。最新作『コクリコ坂から』は、一転して明快で前向きな内容。 1963年、東京オリンピック開催を目前に控えた時代を舞台に、高校生の少年少女が紡(つむ)ぐ甘酸っぱい恋。そして、ここぞというところで流れる坂本九の『上を向いて歩こう』の懐かしいメロディー。 この映画をつくった人に話を聞きたい! そう思って吾朗監督に会いにきたのだが、当の監督は取材続きとあってか、少々疲れ顔……。 ―今回、監督第2作を引き受けるにあたって、「どうしても映画という仕事をやっていきたい」という力強い言葉が監督のほうからあったそうですが。 「……それ、プロデューサーの捏造(ね
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く