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遠い昔、少年はハイラル平原の真ん中にある牧場を訪れた。いつも昼寝している太ったタロンおじさんと、娘のマロンはそこで馬や牛、コッコを飼っていた。少年は搾りたてのミルクを飲ませてもらった。そして、彼のことを「妖精クン」と呼ぶ赤毛のマロンは馬たちが放し飼いされているところで歌を歌い、大事な馬のお友達を紹介してくれた。オカリナを見せてあげると彼女は少年に「エポナの歌」を教えた。 「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のロンロン牧場での出来事である。少年はもちろん時の勇者、リンクを指しているが、同時に僕自身や当時の世界中の子供たちのことでもある。「時のオカリナ」は他にもゼルダ姫やサリアという素敵な女の子が登場するが、僕は昔からマロンが本命だった。牧場娘の不思議ちゃんオーラに惚れてしまったのだ。高貴な姫や、ずっと想ってくれる幼なじみも良いが、マロンの田舎臭さには彼女らにない本物の女の子らしさがあった。 青年に
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