現在、コンテンツの多くはアプリケーション(以下、アプリ)の形で消費されている。また、そのアプリの多くはマッシュアップ・アプリである。マッシュアップ・アプリの隆盛を支える存在として、アプリ開発者向けにAPI(Application Programming Interface)アグリゲーション・サービスを提供するプレイヤーがいる。しかし、昨今では、アプリ開発者のみならず、専らコンテンツを消費する側だったエンドユーザーが無意識的にAPIを活用して新たな価値を生み出せるスキームが登場してきている。本稿では、新局面を迎えつつあるアプリ開発について考察する。 マッシュアップ・アプリのキーとなるAPI 近年のアプリの多くは、マッシュアップという手法で作られている。マッシュアップとは、複数の要素技術を組み合わせて新しい価値を生み出すことを指す。実際、TechCrunchなどに登場するスタートアップのアプリ