武田邦彦氏による著作は、なかなかの人気のようだ。その読者層と想定されるのは、こんな人だろう。「環境、環境と言われると反発してしまう」。先日、ある雑誌の編集者と話をしたところ、そのような印象だった。 環境的生活を送ろうなどと言う人々は、「優等生的」だと批判されることも多い。同時に、そのような人々は、社会の仕組みが環境重視の方向に変化していかないことに苛立っている場合が多いので、「革新的」な人であると判断される場合も多い。 「優等生的・革新的」に加え、「良識的」だったりするものだから、環境重視の動きに反発する人も多いのだろう。そして、最後の決まり手が「道徳的」だったりするものだから、これはこれで、たまらない。 そんな「環境に反発の人々」のニーズをしっかり捕まえたのが武田氏のいくつかの著作である。 今回も取り上げるが、リサイクルや他の部分でも、かなりのデータの捏造が行われている節があるので、武田