<プロフィール> 1954年生まれ、東京都出身。黒澤明監督の映画「夢」「まあだだよ」のほか、映画「たそがれ清兵衛」「座頭市」「武士の一分」などの衣装デザインを担当。 連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、大河ドラマ「西郷どん」の衣装も手がける。 映画でもドラマでも「映像は監督のものだ」という環境で育ってきたので、衣装をデザインする際にはまず、監督の考えやイメージをお聞きすることからはじめます。監督と相談しながら全体の色彩イメージを決めて、次に登場人物のキャラクターに合わせて一人ひとりの衣装デザインに落とし込んでいます。 文献や現存している当時のものを見るとわかるのですが、戦国時代は日本の歴史の中でもとても派手な色が使われていた時代です。オスの孔雀(くじゃく)がカラフルな羽を広げて自分をアピールするように、戦国の武将たちも原色など派手な色彩を好み自分たちをアピールしていました。さらに監督からの「4