オバマ氏に人種問題の影 親しい牧師が白人敵視の発言2008年3月19日21時57分印刷ソーシャルブックマーク 米国初のアフリカ系(黒人)大統領を目指すオバマ上院議員と、ヒラリー・クリントン上院議員が競り合う米大統領選の民主党候補者指名レースに、人種問題が影を落とし始めた。親しい黒人牧師が白人敵視発言を繰り返していたことがわかり、これまでの人種融和の姿勢が疑問視されたオバマ氏は18日、フィラデルフィアで、人種問題をテーマに緊急演説。根深い差別の存在は認めつつ、融和は可能と懸命に訴えた。 オバマ氏が人種問題に絞って演説するのは、実はこれが初めて。「黒人への人種差別は決して過去の話ではなく、今も続いている。一方で白人にも失業などの問題はあり、困難な状況は似ている。人種の違いを乗り越えて協力しなければならない」との内容だ。 これまで人種問題への深入りを避けてきたオバマ氏は、米社会に横たわる差別の存