妹を捜して、岩手県大船渡市から陸前高田市を訪れた女性。妹の自宅があったあたりはがれきに埋もれ、「手の施しようがない」と話した=12日午後3時56分、諫山卓弥撮影自衛隊のヘリに救助される被災者=12日午前11時36分、岩手県陸前高田市、朝日新聞社ヘリから、葛谷晋吾撮影 政府が「壊滅状態」とみている人口約2万3千人の街、岩手県陸前高田市。その中心部に12日午後、朝日新聞記者が入った。 岩手県警などによると、市内約8千世帯のうち7〜8割が津波に覆われたとみられる。市街地が面する広田湾周辺では住宅がほとんど原形をとどめず、かろうじて立っているのは市役所やJA、ホテルなどコンクリート造りのビル5棟ほどだった。 行方不明者を捜索する自衛隊員。6人ずつがグループになってがれきを掘り、上空にはヘリが飛ぶ。1時間ほどのうちに、4遺体が担架で高台の避難所に運び出された。 あちこちに、がれきの山が積み上