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ブックマーク / www.tinami.com (1)

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    ■宮崎勤、主体の欠乏 大塚によれば、宮崎は自分の犯した犯罪について、被害者の固有名を交えて語ることができないのだという。その一方で宮崎は、家族や知人に対し、アニメソングのタイトルを単に列挙しただけの手紙を数度に渡って送りつけているのだという。しかも彼は自らの妹に向けて、「これがお兄ちゃんだと思ってくれ」と書き添えて、アイドルの出演したCMのリストを送りつけてさえいる。宮崎は生身の人間の固有名を交えて犯罪を語ることができない一方で、商品の膨大な固有名を交えて自己を語る。そしてついにはその商品の固有名の集積こそ自分だと、彼は言い切ってしまうのである。 この宮崎の(一見奇妙な)ふるまいを、単なるオタク特有の性癖と混同してはならない。そもそも宮崎勤という人物は、かつて言われていたような、アニメやホラーのオタクではない。彼が所有する約6000のビデオのうち、ロリコンもの、ホラーものはわずか数十

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