日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長は19日、オンラインで記者会見し、2020年12月の防衛戦のドーピング検査で禁止薬物が検出されたとしていた世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)=Ambition=について「偽陽性だった可能性が高い。ドーピング違反の事実はなかった」と認定し、処分はしないと発表した。 試合は同31日に東京・大田区総合体育館で行われ、井岡が自身に並ぶ世界4階級制覇を狙った田中恒成(畑中)に八回TKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。井岡の代理人弁護士は、21年4月にドーピング検査で禁止薬物が検出されたとJBCから文書で連絡を受けたと明らかにした際、「違法薬物を使用したことは一切ありません」と否定していた。