この連載では、シンガポール在住のライターが東南アジア域内で注目を集めるスタートアップ企業を現地で取材。企業の姿を通して、東南アジアにおけるIT市場の今を伝える。 「旅行系のインターネットサービス市場で“航空券”“宿泊施設”に次ぐメインマーケットは“体験”だと思っている」――世界中で行われるイベントの検索サービス「EventCarnival」を8月4日に公開したカーニバルの斎藤康太CEOはこう語る。同社はイーストベンチャーズからの出資を受け、タイ・バンコクを拠点にこれまで開発を行ってきた。 アジア旅行のハブ タイ・バンコクで開発 同サービスは、ユーザーが開催国(現在はタイのみ)と月、規模を指定すると、その条件に合致するイベントを表示するほか、それらに関するレビューを投稿したり、閲覧したりすることができる。対応言語は英語のみで、12月には検索できる対象をアジア全域に拡げ、さらにイベントに参加す