24日に太陽が大規模なコロナガスを噴出、地球に磁気嵐が発生したために通常よりも広範囲でオーロラが観測された(ロイター) 24日夜から25日にかけ、北極圏内に位置するノルウェー北部のトロムス周辺の上空は、鮮やかなオーロラに染まり、神秘的な雰囲気に包まれた。 この地域はもともと、オーロラや白夜といった北極圏特有の自然を体験できる観光地として知られる。ただ、24日は太陽の大規模なコロナガス噴出によって地球に磁気嵐が発生したために、オーロラは通常よりもかなり広範囲で出現したとみられる。 米宇宙天気予報センターによると、コロナガス噴出によって高エネルギー粒子が通常の5倍に当たる秒速2000キロに加速され、地球の磁場が乱れる恐れがあったという。その磁気嵐は過去6年で最大級とされ、航空機の高周波無線通信に影響を及ぼす可能性もあることから、24日には米デルタ航空が北極付近のルートを変更したほどだった。太陽