アマゾン密林地域のヤノマミ民族の女性=1998年3月、ベネズエラに近いブラジル北部ロライマ州(ロイター) 先住民保護活動を続けている英国の非政府組織(NGO)サバイバル・インターナショナルは29日、南米ベネズエラのブラジル国境に近いアマゾン密林地域で、金採掘業者らが先住民のヤノマミ民族を多数殺害していたことが明らかになったと発表した。 同NGOが同民族関係者から得た情報によると、ベネズエラ南部の集落で7月、業者らに80人近くが殺害され、生き延びたのは3人だけだった。ただ、同民族には明確な数の概念がなく、正確な人数などは不明。現場では遺体や人骨、集落の巨大家屋が燃やされていたという。 同NGOは地元政府に実態解明調査を求めている。原始的な狩猟民族の同民族はブラジル、ベネズエラ国境地帯のアマゾン密林奥地に約2万8千人が暮らしている。(共同)