[東京 30日 ロイター] 9月鉱工業生産は前月比4.1%低下し、電子部品を除き幅広い業種で悪化した。低下幅はリーマンショックと大震災以外では最大の落ち込みとなり、需要環境が急激に悪化していることをうかがわせる内容となった。 欧州・中国向けの輸出減少や国内エコカー補助金終了などが影響し輸送機械工業が2桁の急激な悪化を示したほか、全般に需要の悪化から弱い動きが広がった。先行き予測指数は、10月にさらに低下、11月は反動増などもありやや上昇する見通しだが、中国市場の動向などまだ見極めがつかない状況のもとで、生産計画も変更を余儀なくされる可能性が高い。 <中国向けだけでなく、内外需要は幅広く悪化> 経済産業省が30日発表した9月鉱工業生産指数速報(2005年=100、季節調整済み)は前月比4.1%低下の86.5となり、比較可能な2003年以来、過去5番目の低下幅となった。昨年の大震災直後やリーマ