生活の党の小沢一郎代表は2日の記者会見で、安倍晋三首相が決断した消費税増税は世論の反発を招くとして、野党再編の機運が高まると予測してみせた。平成28年夏に想定される衆参同日選で政権交代を実現させる意欲も示したが、野党の間にすでに小政党の党首となった小沢氏に期待する向きはほとんどない。このまま行けばかつての剛腕が描く再編戦略も「捕らぬタヌキの皮算用」に終わりかねない。(沢田大典) 「3年後が衆参ダブル選なら、日本にとって最後のチャンスになる。年来の目標である(政権交代可能な)議会制民主主義を緒につけて、次の世代にたいまつを譲り渡したい」 会見で小沢氏は、自らの退路を断つ形で、政権交代に寄せる思いを強調。野党再編については「消費税(増税)が実施されることを国民がどう受け止めるかという問題、原発の問題…。今言った問題を国民が肌身で感じたとき政治も動く」と予見してみせた。 消費税をめぐっては、27